子どもはしばしば大人以上に道徳的である。そのとき、教師が規範の非本質性を言うのは、子どもの道徳的意志を挫くことである。美術教師が、美術は自由なのだ、規則はないというのは、還相にある教師個人にとっては良心的言説である。しかし、それを往相にある生徒に迫ることは、生徒を無勝手流的不自由にさせ、美術の本質は才能と誤解させる。逆に美術の高度な規則性の存在を教えられた方が、美術を尊重するであろう。
(『美術科教育の方法論と歴史[新訂増補]』p.233)
子どもはしばしば大人以上に道徳的である。そのとき、教師が規範の非本質性を言うのは、子どもの道徳的意志を挫くことである。美術教師が、美術は自由なのだ、規則はないというのは、還相にある教師個人にとっては良心的言説である。しかし、それを往相にある生徒に迫ることは、生徒を無勝手流的不自由にさせ、美術の本質は才能と誤解させる。逆に美術の高度な規則性の存在を教えられた方が、美術を尊重するであろう。
(『美術科教育の方法論と歴史[新訂増補]』p.233)